空っぽのPC-HD130UにHDDを突っ込む
PC-HD130Uは、1990年10月29日発売の130MBの外付けHDDです。
サイズは5.25インチフルハイトのHDD(今で言うとデスクトップ用のBDドライブ2個重ねたサイズ)を内蔵している巨大な外付けHDDですが、これのガワが手に入ったので、1.3GB程度の3.5インチHDDを内蔵して「10倍になった!」とか、150GBのUltra320なHDDを内蔵させて「1000倍になった!!」とか遊ぶことにしました。
んが、その前に自宅に転がっている5.25インチのモーターの回転しないHDDを試しに動かしてみようと接続して電源を入れたところ動いてしまったので、5.25インチなHDDを突っ込んで復活させることにしました。
ケースの内部は上の写真のようになっており、電源が上にありHDDはその下という配置です。手元にある筐体は1993年のものですが、しっかりした作りで1台30万円近くしたのもうなづけます。
手前右側の灰色と茶色のケーブルは電源でフロントパネルのスイッチに接続されています。左側の白と灰色のケーブルは電源LEDです。左奥に見える茶色とオレンジと黒と赤のケーブルはSCSIのID用のケーブルで、灰色と白のケーブルはHDDアクセスLEDのケーブルです。
スイッチにそのまま接続されているだけなので特に変わったところはありません。
こちら側は左手前の茶色と灰色がAC電源、真ん中の赤と青が排気ファン、右側の赤とオレンジと黒のゴッツいケーブルがHDD用の電源となります。
リアパネルはこんな感じで8cmのファンとSCSIコネクタとケーブル(灰色と緑のケーブルの束)があります。
向かって左側がリアで右側がフロントとなります。かなりゆったりした感じではありますが、後述するHDDがデカすぎてこれでもかなり狭いです。
5.25インチのHDDがいかに大きいかが分かると思います。正直こんなにコンパクトな筐体とはおもいもしませんでしたorz
SeagateのST42400NDはElite2と呼ばれるブランドのHDDです。このシリーズは最大で47GBまでの製品が発売されたそうですが、アイドル時に30Wもの電気を消費することと、重量が3.6kgもあるので本当に必要な人が買うようなものだったのかもしれません。マニュアルはSeagate社のFTPサーバーにありました。これによると、ディスク11枚、ヘッド19個、5400回転で平均シークタイムは11msのようです。
制御基板には、オンボードのアクセスLEDと外部用のコネクタがちゃんと用意されています。↓
PC-HD130Uの筐体には、緑色の電源LEDと赤色のアクセスLEDがあります。HDDとこのアクセスLEDをつながないと筐体のランプが点滅しないのでケーブルを作ります。
PC-9821As/u2の内蔵電池のコネクタが一致するものだったので切り離し、接続できるようにしました。
これで準備が整ったのでHDDを筐体に押し込みます。
かなり巨大であることと、3.6kgの重量で難儀しますがなんとか入れることはできました。ただ、アース用のネジがHDD本体に干渉してしまうので、ネジを取り外してHDDの金具で挟み込むようにしました。もうちょっと良い取り付け方法があればいいのですが、オリジナルのHDDとは違うものを入れているのでこんなもんでしょう。
筐体にHDDを入れることは可能ですが、コネクタ類がファンとぶつかってしまいます。特にHDDの電源コネクタはそのままではどうにもならないので、L字型のコネクタで接続できるケーブルが必要となりました。薄型のファンに交換したほうが良いか?と思ったのですが、30Wもの電気を消費するHDDなので15mm厚は変えずに対応しようと思いました。(より回転数の高いものに交換したい)
すべての接続を確認して問題がなければ電源を入れたら完了です。
元気にモーターが回り、赤色のLEDがまぶしく光るでしょう。
これで完成!と言いたいところですが、SCSIのIDの部分はまだ未取り付けです。
手持ちのコネクタよりもピッチの狭いピンなので変換が必要。ということで、この辺りはまた日本橋に買い出しに行ったからであります。
とりあえずガワだけだったPC-HD130Uが2.4GBの外付けHDDとなって復活できました。正月に実家に持って帰って、ここにOSを入れたりして遊ぼうと思います。
以上